七夕が過ぎ、暑さも増していますが、先日からの豪雨による被害のニュースを見るたびに心が痛むばかりでいます。
もう35年以上前になりますが、小学生の頃に台風で長雨が続き、実家の裏山が崩れ土石流が自宅に流れて来た事がありました。
雨脚が強まり、窓の外の道路は川の様になり始め、小さな石がコロコロ流れて来ていたと思ったら、その内ゴロゴロ大きな石も流れて来て、抜けた木々も流れて来るように…母が慌てて避難の準備を始め、キッチンでおにぎりを作ろうとしている時に、土石流で高くなってしまった地面に立った消防署の方が窓を見下ろすようにして、早く逃げて下さいと叫んでいた光景を鮮明に憶えています。
当時、数匹のモルモットやたくさんのハムスター、うさぎ、小鳥等を飼っていたのですが、一旦流れの酷い所を出て逃げかけた際に、動物達を置いて逃げなければならないことが心配になり途中で私が戻ろうとした為、母が濁流の中戻ってくれて全てのケージを床ではなく少し高めのテーブルに置いて来てくれました。今思うと怖い事です。
山から少し下ると、雨が強く降っている程度で、景色は普段と変わらずでした。当日は自宅には戻らず知人に泊めて頂き翌朝自宅に戻ってみると、背の高さ程あった門柱を乗り越えて入ることが出来る程の土砂が敷地に流れ込んでいました。屋根へも足が届きました。幸い、土砂は家の壁を突き破ることなく、山と反対側にあった玄関の方から入ることが出来たことを憶えています。
今でも長雨が続くとあの日の事を想い出します。
その後に建て替えられた家は、かなり頑丈にしていたようで、阪神大震災の際は活断層上であったにも関わらず守られました。自宅は住むことの出来る状態でしたが、やはり土砂崩れの危険があるということで避難勧告が出た為、数ヶ月自宅を離れたこともありました。
自然と共に暮らすということ、人間は自然の一部であり主ではないのだということ。改めて感じています。
まだ行方不明のままの方もおられるとのこと、一日も早く見つかりますように…
様々な想いが交錯する毎日でしたが、新しく作成するグリーティングカードやレターセットのデザインを色々考えていました。
今回は30年前からのたくさんの詩画集と対面した事もあり、君と僕のシリーズで作成しようと思っています。
描きたいものがあとからあとから出てきて、インクでさっと描いた後に、ゆっくり色を付けてゆく作業をしています。
昨晩から描いていて、最終的に出来上がった1枚は天使の絵でした。
僕 である存在ですが、この数年天使の様に翼を描く事が多くなりました。気付くと翼を描いている感じです。
この絵の翼は元は金箔を両方の翼全体に貼っていました。でも描き込む内にピンクや紫、ブルーやグリーン等の様々な色が見えて来て夢中で描いていました。描きながらずっと胸の中が温かく感じていました。
きっと見て下さった方にもその温度やエネルギーが伝わったらいいなと思っています。
描きながら、天使の翼について色々想い出していました。
天使の翼は飛ぶ為にあるというよりも、天使が存在すると言われる高次元からこの3次元の世界に舞い降りて来る時に調整する為にまとうエネルギー体のようなものなのだと聞いた事がありました。天女の羽衣もきっとそんな感じなのかなと思ったりします。
生まれた時からそれぞれに守護してくれている天使、いわゆるガーディアンエンジェルがいるのだといいます。
ガーディアンエンジェルが目に見えるのだとしたら、きっとこんな風に一人一人を包み込んでいてくれているのかもしれません。
そんな事を想いながら描きながら浮かんでくるメッセージを描き終わってから一気に綴りました。
いつもあなたと共にある
あなたは一人ではない
そんなメッセージでした。
時に崩れてしまいそうな気持ちになってしまう事もあります。
そんな時に想い出すイメージの中にこの絵があれば嬉しく思います。
たくさんの祈りを込めて…
Always with you
夜明けを待ってあなたがひとり佇む朝も
私はあなたと共に朝陽を見ていました
あなたが眠れず星を見上げる夜にも
私はあなたと共に月の下にいました
あなたがこの世界に生まれ出たその時から
あなたと共に私は歩いてきました
あなたがどんな一日を過ごしたのだとしても
私はその笑顔の理由も
時にはその涙の理由も
痛いくらいに感じています
ただあなたと共に歓び 笑い 悲しみ 泣き
そんな風にしてあなたと共にいるのです
時に景色の中に
例えば 空から舞い落ちる鳥の羽や
風もないのに揺れる木陰や
ふと聴こえ來る音楽の中に
あなたの前に現れる蝶に
あなたへのメッセージを託し 導くこともあります
悲しみに埋もれそうになった時
その胸の中の煌めきをどうか想い出してみて
その胸にある想い出のカケラの中には
いつも私が共にあることを
どうか想い出してください
私はあなた あなたは私
私はいつもここにいて あなたと共にあります