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Rainbow in a full moon

 

新しい年を迎えてから節分が過ぎ、あっという間に2月も終わりを迎えようとしています。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

新型コロナウイルスがまだ終息しない中で、東北で又大きな地震があり、落ち着かない日々を過ごされている方も多くいらっしゃると思います。チャイルドサポートで小さな支援をさせて頂いている福島の児童養護施設森の風学園の方は地震は大きな被害はなく皆さん無事だとお伺いし安堵致しました。

 

三寒四温を重ねて、暖かい日も増え、庭に植えたチューリップも一気に芽生え始めました。

春を肌で感じながら、自分の中でも少しずつ新しい何かが芽生える感覚があります。

すっかり家に根付いてしまった感覚がありますが、居心地の良い自分の場所があることを有難く感じています。

 

久しぶりに家族が寝静まった後に1枚描いていました。今回は最近使い始めたillustratorと組み合わせて創ってみました。

 

色を重ねながらどこかで見た色だと思っていましたが、満月の周りに見えるRainbowの色だと想い出しました。

きっと人それぞれに光の見え方は違うのだと思いますが、何とも言えないグラデーションに歩きながら上ばかり見上げてしまう事があります。

 

通勤帰りに毎日同じ時間に空を見ていると微妙な日の長さの違いに気付くようになりました。夏の燃えるような太陽のオレンジの空も好きですが、今のこの時期のオレンジから藍へ変わる瞬間の色がとても好きです。

自然の光のグラデーションを見る度に、千年、一万年前の誰かも同じように何かを想ったりしていたんだろうか、この先も未来で誰かが同じように何かを想うのだろうかとふと考えたりしています。

同じ星の上、同じ太陽と同じ月を毎日見ながら生を繋いで来た生きとし生けるもの全ての歴史を想うと、今のこの自分も同じようにその流れの一部であり、存在することが何かの役に立っているのかもしれないと思えるような気がします。

 

全ての始まりは終わりの種をその内に含んでいるものです。

今この世界に存在している全ての人もいつかは次の生へと命が繋がれてゆきます。

年を重ねる度、残された命の時間で自分には何が出来るのだろうと常に感じながら、意思を持って自分の出来る事を選択していきたいと思うようになりました。

Teenagerになった息子とも最近同じような話をしていました。

未来の全ては今の自分の選択の結果であり、その選択をするためには自分の感性、感度を研ぎ澄ませている必要があること。

 

あまりにも情報が多すぎる時代、ともすれば一日中情報の中に埋もれて過ごしてしまう事もあると思います。

千の言葉を眺めても、やはり体験から出逢った言葉や感動に勝るものはないと、最近特にそう思います。

様々な体験を通して、そこから想像の世界に想いを馳せることも、自分を大きく捉える為には必要な事なのだと感じています。

 

少し大げさになってしまいましたが…

自分の目に映ったその景色を、自分のフィルターを通して何かの形で表現してみること。

その中で湧き上がってくる想いは自分の中にあるもの。時々そうした作業をすることで、今の自分を知ることが出来るような、そんな気がしています。

誰かに頼まれたわけでもなく、でもやらずにはいられないこと。

情熱を失わずに自分の中に確かにあると感じる信念のようなものを大切に生きたいと改めて思っています。

 

皆さんの春が、暖かく優しい毎日でありますように。

一日も早く世界中の人がマスクを外してにっこりお互いに笑い合える日が訪れますように。

たくさんの祈りを込めて。