2021年 新しい年を迎えました。
この新しい年が皆さまにとってあたたかな光と笑顔溢れる毎日となりますように、心よりお祈り申し上げます。
大阪を越えて和歌山まで…今年はどうしようかかなり迷いましたが、高野山での年越しに行って参りました。年越しに行き始めるようになってから丁度10年が経ちます。
高野山へ向かう途中から、辺り一面真っ白な雪景色が拡がっていました。いつもお世話になっている宿坊に着くと1年ぶりに変わらずお迎えして頂きました。今回は息子と二人旅でしたが、ゆっくりのんびり年末を迎えました。
除夜の鐘へも夜中に向いましたが、今年は例年の5分の1ほどの人数だけの除夜の鐘でした。向かう途中、かなり雪が舞っていましたが、108回の鐘が突き終わる頃、ピタッと雪が止み、空が晴れて眩しい満月が顔を出しました。その場にいた人は皆空を見上げていました。
思えば2020年の元旦も同じように高野山の除夜の鐘と共に迎えましたが、この1年の間にこんなに世界が変わろうとは誰が想像したでしょう。遠く離れた家族や友人となかなか逢うことも出来なくなりました。
あれだけ外に向かっていた自分が、自然と家に居ることが多くなり、今まで見えていなかった自分自身、家族のこと、色々と見つめ直した1年となりました。きっと誰もがそれぞれの場所で同じように静かに過ごしていたのではないでしょうか。
季節が巡るように、人にも地球にも四季があります。昨年と今年はまだ冬の時代。でも、今年は冬の大地の中で新しい何かが芽吹く年なのだそうです。
希望の種が芽吹く明日がありますように…
この言葉は、20年以上前に勤めた会社を退職することを決心した時に、自分自身に贈った言葉です。
絵を描くこと、何かを表現することを仕事にしたいと一歩を踏み出した時に希望の種を芽吹かせたいという強い想いがあったのだと思います。振り返ると若さは宝物だったと思います。
時間が経ち、家族を持つようになり、様々な変化がありました。このようにHPを作りこうしてメッセージを誰かに向けて綴っていることもとても不思議な、でも確かな足跡なのかもしれないと思うようになりました。
今年一番に伝えたいメッセージを考えていた時に、この言葉がぴったりだと感じました。
希望という名の種が確かにそれぞれの心の中にあって、いつか芽吹き育つことを信じること。
そうやって生きていこうと気持ち新たにしています。
この絵の原画は福島の児童養護施設風の森学園の中に飾って頂いています。
誰もが心折れそうになることもあるかも知れないけれど、心のどこかで希望を信じていること。自分が持てないと思っている希望も”誰かがあなたの中にある希望を信じている”のだと感じることが出来たならきっと又、顔を上げて生きてゆけるのだとそう信じていたいと思います。
一昨年から描いた11作品の絵を新しくポストカードにもしました。
まだなかなかアップ出来ませんが、アートショップの方にも少しずつアップさせて頂く予定でおります。
描きたい風景が又たくさん心に浮かんで来ています。
少しずつですが、またマイペースでアップしてゆけたらと思っています。
生きとし生けるもの全てが輝く光に包まれますように…