久しぶりに模様が描きたくなりました。Sacred Geometryのコーナーにアップさせて頂いています。
真っ白な紙の上に全てフリーハンドでペンで描きました。ただ好きな模様と色を紙の上に乗せると出来上がる世界。同じように見えても同じものは二度と描けない世界でもあります。
ペンを動かしながら、姿を現す世界を見ながら、ひとり嬉しくてたまらない私でした・・・。
模様の一つ一つはよく見るととてもシンプルな形ばかりで、それが集まるとだんだん複雑な形となって見えてきます。
ものごごろついた時から模様が好きで、やがて自然と模様を描くようになりましたが、描き始めた頃に一つ一つがシンプルであることに気付いた瞬間、なぜかとても感動したことを覚えています。
この世界は複雑に見えるけれども、一つ一つで見るときっととてもシンプルで、たくさんの物事や人々の縁が集まって複雑な模様を作りあげているのかもしれないと、その瞬間漠然と感じました。
生命の誕生もきっと同じで、シンプルな細胞分裂が何度も何度も繰り返される事で複雑な身体が出来てゆくことにも想いは及びました。
そうやって世界を眺めてみると、人や動物だけではなくて、植物や鉱石も昆虫も皆、そのものの中に絶妙なバランスがあって美しい形として存在しているのだと、そう感じました。
古代より人類がシンボルや模様で何かを表そうとしたのも、そうした生命の神秘の中に美しいパターンのようなものを見ていたからなのかもしれません。
この数年、書店で曼荼羅の塗り絵等をよく見かけるようになりましたが、きっとたくさんの人に受け入れられている奥には誰もが細胞の中に模様の記憶があるからなのかも・・・と、ふと思ったりしています。